2013年11月23日 （仮訳）形態および分子に基づき記載された中国産ツガサルノコシカケ属2新種 Li, H., Han, M. & Cui, B., 2013. Two new Fomitopsis species from southern China based on morphological and molecular characters. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-012-0882-2 [Accessed November 23, 2013]. 【R3-00032】2013/11/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国南部（海南省・広東省）から、形態および分子系統解析に基づいてFomitopsis canaおよびFomitopsis subtropicaを記載した。 ITSとnLSUを用いた分子系統解析では、2種は狭義のツガサルノコシカケ属グループに含まれることが示唆された。 Fomitopsis subtropicaはタイのアブラヤシに発生する本属菌との単系統性が強く支持され、本種がタイにも分布している可能性がある。 CHINA. Hainan Province, Qiongzhong County, Limushan Forest Park（黎母山森林公園） （新種） Fomitopsis cana B.K. Cui, Hai J. Li & M.L. Han 語源…灰色の 【よく似た種との区別】 Fomitopsis feei 孔口のサイズが類似している 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なりはっきりとした傘を持つ 傘の色が異なる Fomitopsis meliae 傘表面の色が類似している 孔口のサイズが類似している 子実体のサイズが本種より大きい 担子胞子のサイズが本種より大きい Fomitopsis subtropica 子実体全体の形態が異なる 孔口が本種より小さい 担子胞子が本種より小さい Fomitopsis niveomarginata 本種と異なり傘に帯灰褐色の殻皮を持つ 本種と異なり傘の縁部が尖らず鈍くなる CHINA. Guangdong Province, Guangzhou, Tianluhu Forest Park（天鹿湖森林公園） （新種） Fomitopsis subtropica B.K. Cui, Hai J. Li & M.L. Han 【よく似た種との区別】 Fomitopsis minutispora 子実体が半背着生の場合がある 孔口が小さい 本種と異なり多年生になる場合がある 本種と異なり傘表面がincrustedになり溝を生じる 担子胞子が本種より大きい Fomitopsis niveomarginata 担子胞子が本種と同様に小さい 本種と異なりはっきりと多年生である 本種と異なり温帯に分布する 傘表面の色や形状が異なる 孔口が本種より大型でrefractive Fomitopsis pseudopetchii 担子胞子のサイズが本種と類似している 本種より孔口が小さい 本種と異なり多年生である 本種と異なり背着生にならない Fomitopsis meliae 孔口が本種より大きい 担子胞子が本種より大きい